40代後半から50代になると、髪もお肌と同じように衰えが目立ってきます。同世代の女性たちは、自分の髪に対してどんな悩みを抱えているのか?調べてみました。
後半ではアンケート結果でわかった40代、50代の髪や頭皮の悩み4点に対し、その原因と対策を深掘りしていきます。
目次
アンケート調査結果でわかる40代・50代の髪の悩み
1000人規模で行われた以下2つのアンケート調査を元に、アラフィフ女子の髪の悩みをまとめてみました。
- 『年代別 髪・頭皮の悩み』アーサー&ドゥヴァーチュ
- 『年代別 髪・頭皮の悩み』リビングWeb
『年代別 髪・頭皮の悩み』アンケート調査①アーサー&ドゥヴァーチュ
ヘアケアのオリジナルブランド「LINNA(リンナ)」の開発および販売を行う、アーサー&ドゥヴァーチュ株式会社による『年代別 髪・頭皮の悩み』に関するアンケート調査の結果です。2,070件(女性2,036、男性31、非回答3)を対象に、2018年9月5日~2019年3月10日に実施されました。
出典:産経新聞ニュース
「あなたの髪・頭皮についての悩みは何ですか?」 という質問に対し、24項目の悩みから選択するアンケートで、答えは複数回答OKという形式がとられています。10代~60代まで年代別にまとめられた結果が以下のとおりです。
40代と50代の結果は以下の通り!順位に変動はありますが、内容的にはほぼ同じ項目が並びます。
40代の髪の悩みベスト5
- パサつく(78.6%)
- ツヤがない(70.1%)
- 白髪(60.2%)
- うねる(56.9%)
- くせ毛(54.6%)
50代の髪の悩みベスト5
- パサつく(77.0%)
- 白髪(77.0%)
- ツヤがない(74.3%)
- うねる(55.8%)
- 広がりやすい(54.9%)
『年代別 髪・頭皮の悩み』アンケート調査②リビングWeb
リビング新聞公式ウェブサイト「リビングWeb」による、 『年代別 ヘアケア』に関するアンケート調査の結果です。940人の女性(平均年齢43.8歳)を対象に、2014年6月10日~06月15日に実施されました。
出典:暮らしHow研究所(リビング新聞グループ)
アンケートは全体で14問ありますが、ポイントとなる質問は以下の2問。
「Q1.現在、髪や頭皮について悩みがありますか? 」 という質問に対し、何らかの悩みがありという回答をしたのが9割と大部分を占めています。
そして、悩みを持つ9割の女性に対し、
「Q2.どんな悩みですか?またそのうち、ケアしているものはどれですか?当てはまるものを全て答えてください。」という質問に対し、13項目の悩みから選択するアンケートで、答えは複数回答OKという形式がとられています。
回答者の年齢幅は20歳~80歳。回答者の8割以上を占める30代から50代を中心にまとめられた結果が以下のとおりです。
40代と50代の結果は以下の通り!順位に変動はありますが、やはり内容的にはほぼ同じ項目が並びます。
40代の髪の悩みベスト5
- 白髪(69.8%)
- くせ毛、うねり(49%)
- 乾燥、パサつく(44%)
- ハリコシ不足(29%)
- 髪のやせ、ボリューム不足(28.8%)
50代の髪の悩みベスト5
- 白髪(87.7%)
- 乾燥、パサつく(42.9%)
- くせ毛、うねり(41.1%)
- 髪のやせ、ボリューム不足(30.1%)
- ハリコシ不足(26.4%)
『40代、50代 髪・頭皮の悩み』アンケート調査のまとめ
アーサー&ドゥヴァーチュとリビングWebによる調査結果をまとめてみると、40代、50代のアラフィフ女子の悩みは、以下の4点に集約されることが分かります。
- 白髪の悩み
- 乾燥、パサつきの悩み
- くせ毛、うねりの悩み
- ハリコシ不足、ボリューム不足の悩み
アラフィフ女性の髪悩み調査は、筆者も大きく同意する結果でした。「同じ様に悩んでいる人がたくさんいるんだ!」と思うと、なんとなく心強くなるから不思議です(笑)
【髪の悩み別】原因と対策
この章ではアンケート調査でわかった40代、50代の髪や頭皮の悩みに対し、その原因と対策を悩み別に深掘りしていきます。
白髪の悩み
生まれたばかりの髪は色がついていない白髪ってご存知ですか?髪は成長していく過程で、色素細胞(メラノサイト)が作り出すメラニン色素が髪の内部に取り込まれ、黒髪として生えてくるんです。
その原因は
- 加齢や遺伝による色素細胞の機能低下
- タンパク質、ミネラル、ビタミンなどの栄養不足
- ストレスによる血行不良
- 紫外線による頭皮のダメージ
- 睡眠不足、喫煙、過度なダイエットなどの生活習慣
などが考えられます。
対策として1番最初にできることは、身近な生活習慣の改善です。できる範囲で生活サイクルを見直し、充分な睡眠と栄養のある食事をとるよう心がけましょう。そしてストレスは溜めないこと!アラフィフともなれば悩みは尽きませんが、趣味や運動など、自分なりのストレス発散方法を身に着けることもおすすめです。
ケアの面では、まずはシャンプーの見直しから。あなたは知らないうちに頭皮や髪に刺激のあるシャンプーを使っていませんか?毎日使うものだからこそ、その選択は慎重に行うようにしたいものです。
さらにおすすめなのは、普段のケアに頭皮マッサージを取り入れること。マッサージはシャンプーの時に気軽に取り入れるも良し、スペシャルケアとして、オイルや育毛剤で栄養を補いながら行うのも良いでしょう。
乾燥、パサつきの悩み(ダメージトラブル)
髪は年齢と共にダメージが蓄積され、乾燥やパサつきが目立つようになります。ヘアサイクルの乱れやホルモンバランスの崩れによって髪が痩せ、外的刺激から弱くなっているところに、白髪染めなど刺激の強いケミカルダメージが加わる事も大きな原因です。
乾燥、パサつきのない美しい髪を保つには
- 髪の水分量を十分に保つこと
- 髪の内部に主成分であるたんぱく質が満たされていること
- 髪表面のキューティクルが整っていること
この3つの要素を満たすことが大切です。
ヘアオイルなどでケアする事も大切ですが、まずはヘアケアの基本となるシャンプーの見直し(界面活性剤の見極め)、そして髪の水分量を保つケア(CMCケア)を軸に取り入れる事がおすすめです。
ハリコシ不足、ボリューム不足の悩み
ぺしゃんとボリュームのない髪は年齢以上に老けて見えてしまいます。その原因は
- 抜け毛による本数の減少
- 毛が痩せる事による密度の低下
- 髪の毛自体の質の低下(ハリコシ不足)
などがあげられます。
40代~50代になると、加齢により髪質が低下したり、抜け毛が増えることは仕方のないことです。しかし、その原因は加齢だけではありません。
頭皮を良い状態に保つこと。そして髪の内部に主成分であるたんぱく質が満たされていることなど、毎日のスカルプケアやヘアケアで改善に導くことも可能です。
同時に、生活習慣の改善やストレスの低減など、意識して内面を整える事もとっても大切!私自身も試行錯誤していますが、ご自身に合った心のケア法を見つける事って、あらゆる場面で自分を助けてくれると思うんです。
くせ毛、うねりの悩み
年齢を重ねると、若いころは気にならなかった髪のうねりが目立つことがありませんか?また、元々くせ毛だった人も一層クセが強くなってしまったりw「とにかくスタイリングが決まらなくて困っているの」という、40代、50代女性の嘆きが聞こえてきます。
その原因は
- 加齢による髪質(水分量の減少、髪が痩せる、ハリコシの低下)の変化
- ダメージの蓄積(白髪染め、パーマ、熱、紫外線など)
- 頭皮のたるみ
などがあげられます。
『髪が痩せてハリがなくなることで髪がうねりやすくなり、白髪染めなどのダメージも重なってうねりやクセが強くなる。頭皮のたるみで毛穴も歪むから、縮れたような髪が混じる。』←アラフィフあるあるですねw
これらの対策としてはダメージケアに特化したシャンプーを使う、意識して髪の水分量を保つケアを心がける、さらに頭皮マッサージを取り入れるなどの対策が効果的です。
原因と対策まとめ
ここまで読んで気づいた方も多いと思いますが、年齢を重ねると「髪の毛自体のケア」と「頭皮ケア」、その両面に力を注ぐことが大切になります。(本当は若いころから両立するのがベストなのですが…)
髪に付いては
- シャンプーの見直し
- 保湿力の高いケア(ミスト、オイルなど)
- ドライヤーやアイロンの見直し
頭皮については
- シャンプーの見直し
- 育毛剤の活用
- 頭皮マッサージを取り入れる
などがおすすめです。
筆者自身が上記のケアを始めたのは5~6年前ですが、30代の頃より格段に髪をほめられる事が多くなりました。
若いころに比べ手間やお金はかかってしまいますが、諦めずに地道なケアを続けて良かったな…と感じています。皆さんも「もうアラフィフだから仕方ないかw」と諦めず、普段のヘアケアを見直してみてくださいね!